ピアスの歴史
アクセサリーの種類は多く、自分らしさを表現するためにも欠かせないファッションアイテムです。
なかでもピアスは身体の様々な部分につけることができます。へそや舌、唇などにつけるボディピアス、オーソドックスな耳でも、耳たぶピアスの他に軟骨ピアスをするとおしゃれの幅が広がります。
今ではおしゃれのために身につけるピアスですが、昔は意味合いが違っていました。
ピアスの起源はいつ頃か?
ローマ帝国の軍人帝国時代、3世紀に栄えていたパルミラ王国からシルクロードを渡ってやって、秦の始皇帝へ伝わったとされています。パルミラ王国は現在のシリア砂漠中央に位置する場所にあったとされており、そこにあるオアシスの街にピアスをつけた男性のレリーフが残されているようです。
始皇帝の時代、中国戦国時代の装身具はピアスが主流だったとされています。始皇帝の座位は紀元前210年とされているので、数千年の歴史がピアスにはあるのです。ちなみに、ボディピアスの発祥はアメリカの原住民であるインディアンです。また、ピアスというのは和製英語で、耳に穴を開けずにつけるアクセサリーを「イヤリング」と分けているのは日本独特のものなのです。
大人の証
民族によっては、子供から大人になった証として、様々な通過儀礼があります。古代エジプトでは20歳になるとピアスをして大人の仲間入りをすることが王族や貴族の風習だったといわれています。日本でもピアスをつけたがるのは18歳から20歳にかけての女性といわれています。
この年齡になると、社会にでて働きにでることが多くなり、自我の確立もできています。そして高校を卒業し、自己の差別化を図ろうとする時期でもあります。そのため、ピアスをつけると少し大人になった気持ちになるのではないでしょうか。
ボディピアス
耳たぶに開けるピアスは一般的になっていますが、軟骨ピアスやへそピアスなどのボディピアスは、まだ良い感情を持たない人が多いです。古代ローマでもマントやケープを止めるために乳首にピアスをしていたとされています。装飾以外にも、実用的なものとしてボディピアスは使われていたのです。日本ではいまだボディピアスの文化は浸透していません。目立たない透明のピアスがあるのは日本ならではです。